重症熱性血小板減少症候群について

「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)にご注意ください」
 
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスに感染したノラ猫に咬まれた50代の女性が死亡したというニュースはご存知でしょうか。
 
SFTSとはブニヤウイルスによるダニ媒介性の感染症であり、ウイルスに感染してから6日~2週間で発熱や消化器症状(食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛)、頭痛、筋肉痛、意識障害、出血症状などを引き起こします。有効な薬剤やワクチンは無いため対症的な治療方法しかなく、致死率は6.3~30%と報告されています。このウイルスの感染経路はマダニを介したものが中心であるため、マダニに咬まれないようにすることが最大の感染予防策になります。
 
しかし上記のニュースのように動物を介した人間へのSFTSウイルスの感染が認められたことから、身近にいるワンちゃんネコちゃんが私たちにSFTSウイルスをうつしてしまう危険性に注意する必要があることがわかりました。
 
●地域猫、野犬との接触は避ける
●屋外にネコちゃんを出すことを控える
●飼い猫、飼い犬のマダニの駆虫を徹底する
 
 
このような対策をとることにより愛猫・愛犬がマダニに咬まれるリスクを最小限にし、愛猫・愛犬が私たちにSFTSウイルスをうつしてしまう危険性を少なくすることが出来ます。
 
SFTSの致死率は6.3~30%と決して低い数値ではありません。
万全な対策を取ることを強くおすすめします。