TPLOの術後リハビリテーションについて

みなさんこんにちは!

前回はTPLO(Tibial Plateau Leveling Osteotmy:脛骨高平部水平化骨折術)という手術の方法についてのお話でしたが、今回は手術後のリハビリテーションについてお話します。

 

まず、リハビリテーションとはなんなのかというと、『再び適した状態になること』、『本来あるべき状態への回復』という意味があります。つまり、身体機能や生活の質を最も良い状態に回復させる、あるいは維持させることです。

 

TPLOの手術後は早期からリハビリテーションを行うほうが機能回復が良いとされており、アニホスでも手術と合わせてリハビリテーションを行うことをお勧めしています。

 

手術直後は早期から術後3週間頃までは、疼痛管理、筋肉の緊張の緩和、関節可動域の維持、患肢の機能回復を目的にリハビリテーションを行うことを実施します。

術後4週から6週間頃は、筋量や筋力の増加、患肢の着肢や負重、関節可動域の拡大、姿勢保持を目的に、術後7週間頃からは歩行練習をメインに、徐々に運動量の調整や患肢に負荷をかけるトレーニングを開始していきます。

それ以降は、状態に合わせたリハビリテーションを飼い主様と相談しながら行い、目標を設定していきます。

退院した後も自宅でのリハビリテーションが必要になります。

 

アニホスでは、患者様1頭ごとに獣医師と看護師がチームになり、飼い主様と相談のうえ状態に合わせたリハビリ計画を立て、目標に向けてリハビリテーションを実施していきます。その子その子にあったリハビリテーション方法を一緒にご相談させて下さい。

 

写真は、アニホスで実際にTPLOを行った患者様のリハビリテーションの様子です。詳しくはまた次回のブログでご説明いたします。

 

看護師 深澤 高橋 福本

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