何を信じるべきか?

 あっという間に2007年も終わり!みなさんにとってはどんな一年だったでしょうか?今年は「食への不安」が募る一年でしたね。3月のペットフードのリコール問題に始まり、ついには人の食事にまで「偽造」が!!しかし、問題が生じたのはどれも「加工食品」。不思議はありません。どんな食品であれ、「加工され、市場にでる」からにはそれらを口にする命に責任を持つということになります。よって、食品を安全に維持し、消費者を食中毒から守るためには何らかの処置がなければ商品化はできないからです。ただ、「うそ」はいけません。身体に害が出るかでないかの問題ではなく、「欺く」ということはいけませんよね。賞味期限問題に代表されるように一つの「うそ」はいつの間にか「正当化」され、「当たり前」になってしまうからです。では、なぜそれが可能なのか?おそらく加工食品に使用されている添加物はものすごいパワーなんでしょう!その証拠に賞味期限を偽ったり、それをまた加熱し直して使用しても誰一人として「食中毒」は出ませんでしたよね。「恐るべしし、食品添加物!」

 というわけで、私たち消費者は「無添加」なら安全だろうと無添加商品へと走ります。ところが、ちょっとまった!ここでも落とし穴があるのです。それは「飼料添加物」です。

  みなさんは穀類、豆類や野菜のような植物性食品に関しては「無農薬」または「減農薬」のような表示を気にするかもしれませんが、「肉」に関してはどうですか?その肉となった動物がどうのような「飼料」を食べているのかまで考えたことがあるでしょうか?たとえば「生肉」の場合、食肉の生産から加工の流れの中で存在が予想される有害な化学物質には「飼料添加物、動物用医薬品、農薬、カビ毒、重金属など」があります。もし、肉の中にそのような有害化学物質が残留しているのならば.実際にある生食を主食にして肝酵素値があがっていたワンちゃんがいました。また、 このような化学物質は「脂肪」に蓄積します。よって安全な飼料で育てられたオーガニックな肉以外は、脂肪部分を取り除き、加熱調理することで有害物質を少しでも取り除くことが望ましいと考えられますね。また、この観点から考えれば、最近増加している「肥満」は、もはや「見た目が可愛い」なんていっていられませんよ。太らせることはイコール愛犬の身体に毒の貯蔵庫を作っていることになるからです!!(飼い主様も同じですが....)

  さらに、このような食の危険情報がでると、これらを「解決します!」という「商品」が必ず登場します。すると、今度はその中から何を選べばよいのかという不安に駆られますよね。なんだかこんなことばかり考えていると本来「楽しみ」なはずの「食」がひどくめんどくさいものに感じてきます。そこで、ちょっと、考え方を変えてみましょう。

 身体には本来、必要なものを取り入れ不必要なものを便中に排泄する、また血液中に入った毒物は肝臓で解毒して腎臓で濾過して尿中に排泄するという、「自己防衛システム」が備わっています。しかし、これらの機能が十分に働くためには「睡眠、規則正しい生活、適度な運動、バランスのとれた食事、適正体重の維持、環境に応じた過度なストレスのかかからない環境など」結構根本的なことが大切だったりするわけです。つまり、「何を信じるべきか?」それは、生活における「自己判断」だと思うのです。周囲を見渡すことも大切ですが、その前に自分の足元を確認しなくてはね。そうすれば、もっと心に余裕のなる「信じる基準」が見つけられるような気がします。そして、物事は必ず陰陽でできていることもお忘れなく。

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