チキンスープ

 毎日暑い日が続きますね。気温が高いだけならまだしも、日本ではこの湿度がつらい!

我が家では散歩も「夏時間」へ移行し、毎朝5時過ぎに移行しました。早朝のさわやかな空気が何よりも救いです。この時間だけは愛犬マメタロウもすたすたといつものペースで快適に散歩を楽しんでいます。それでも、湿度の高い日は、ちょっと歩くとすぐに口を開いてしますよね。

夏の健康管理はバランスの取れた栄養はもちろんのこと、十分な休養と水分補給が大切です。私たちのように全身からの発汗で体温コントロールをできない犬や猫はパンティングといって口を開けハアハアとして体温調節をしますが、これは肺換気による熱の放散なので単純に発汗による熱放散よりも、多くのエネルギーと水を必要とします。また、高齢に伴う諸機能の低下も、水分量や体温の調節能力を低下させる一つの原因です。このようなことに注意をしないと、熱中症や脱水症状の原因となります。そして、そうなる前にこまめな水分補給が大切です。

身体に取り込む水分の大半は、食事または飲水により得られるので、主食がどんな食べ物かにより、その必要量が異なります。たとえば水分が10%以下しか含まれていないドライフードを主食としている場合には、缶詰や手作り食を主食としている場合より水を飲む必要が高くなるといった具合です。その場合、必要量は1日に必要なエネルギー量と同じくらい、つまり1日に400kcalの食事が必要ならば、400mlくらいの水を必要とするとされています。しかし、健康体で常に新鮮な水にアクセスできる状態であれば、ペットが必要量を摂取しています。但し、前述したように、夏ばて気味である、またはもともとあまり水をのまない体質の場合は、他の形での水分補給が必要です。その一つが今回紹介する「チキンスープ」です。チキンスープはアメリカでは、抗炎症作用があることが研究の結果報告されています。その他にもスープの中にはアミノ酸がたっぷり溶け込んでいるので栄養補給としても利用できます。

使用する鶏肉は、使用する目的に応じて部位が異なりますが、水分補給を目的とするならば、胸肉ややササミといった、高タンパク、脂肪の部分が良いでしょう。食欲がない時は消化能力も落ちていますので、脂肪は胃の働きに負担をかけるからです。熱湯で湯がいた鶏肉を肉がかぶるくいの水で、中火で30分くらい煮るだけで、出来上がりです。与える時は必ず人肌程度にさましてあげてくださいね。熱いものは気管をやけどするなどして危険です。また、種を取ったトマトなどを一緒に煮て、尿中から排泄されるカリウムを補うのもよいですね。または、濃い目に作ったスープを冷ましてから製氷皿で冷凍し、あげるときにお湯で溶かしてちょうど良い温度にしてあげる、氷をかじるのが好きなコはこのチキンアイスキューブは夏のおやつとしてよいでしょう。但し、冷たいものの食べすぎは、消化の働きを悪くするのであげすぎには気をつけてくださいね。また、チキンスープにプレーンヨーグルトを少々混ぜたものをおやつにすると、食欲も徐々に戻ってきます。

夏ばて気味で食欲がおちたかな?っと思ったら、休養しやすい環境と、手作りの愛情たっぷりのチキンスープで体力を回復させ、夏を乗り切りましょう。スープは味付けをすれば飼い主様もおいしくいただけますよ!

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