うちのコ食べない!?

 まだまだ毎日寒い日が続きますね。朝の散歩で凍った川や霜柱を見て「さぶ〜」と震えている私を横目に愛犬はいたって元気です。食欲も旺盛で、ごはんを催促して台所が良い。出されればあっという間に平らげて、「次はお昼ね〜」とばかりに次々とデイリーワークをこなしていきます。みなさんの愛犬も年間を通して冬が最も体調が安定していませんか?それもそのはず、冬は外気温も湿度も低いため、犬にとっては体温調節が夏よりずっとらくちん!但し、体温を維持するにはいつもより多くのエネルギーが必要となります。よって、冬場は健康ならば食欲旺盛なのが当たりまえ。しかし、「うちのコ食べないから...」とお悩みの飼い主様が意外と多いのも事実です。一方で食べていないはずのペットはなぜか「肥満気味」?一般的に体重増加は消費エネルギーよりも摂取エネルギーが多い証拠。いったい、この矛盾はどこから来るのでしょうか?

① 主食であるドッグフードは食べないが、別のものは食べている

この場合、フードを食べないペットと、食べないから心配で別の食べ物を与える飼い主のいたちごっこです。飼い主様は、「食べないから」と思っていますが、実はこのパターンは飼い主様がペットに学習させてしまった結果なのです。ペットじゃなくたって、おいしいものと普通のものがあったらおいしいものを食べたいですよね。

② おやつを少し与えている

この「少し」が曲者です。たとえば、体重3kgの愛犬に大さじ2杯(約30ml)くらいのアイスクリームをあげたとします。その量を体重60kgの飼い主様で考えれば、20倍の600mlになります。これは200mlのアイスクリーム3個分!あなたにとっての「少し」はこんなに多いですか!?

③ ドッグフードの給与量は適当である

フードを「ごはん」、混ぜ物を「おかず」のように捕らえている飼い主様が意外と多くいます。さらに、その配合は「適当」なため、栄養とエネルギーのアンバランスが太りやすい身体を作りをしている結果に!!

④ ペットフードの栄養構成を知らない

ペットフードはそれぞれ、必要な栄養構成が異なるため、必要な給与量も異なっています。フードを切り替えた際、ラベルを読み必要量を比較しないと、以前と同じ量でも多くのエネルギーを与えていることがあります

⑤ タンパク質が低く、炭水化物が多いフードである

肉食であればあるほど、健康を維持するためにはタンパク質の必要量が高まります。またそれは結果として基礎代謝を上げる筋肉作りに貢献します。一方で炭水化物中心に構成されているフードは、余剰エネルギーが生じやすく、せっせと皮下脂肪作りをする結果に!

⑥ 毎日定期的に散歩をしない

フードラベルの示す給与量は、適度な運動をしていることを前提に設定しているため、散歩をしないのにラベルの給与量を与えれば当然体重は増加します。また、定期的な散歩は基礎代謝をあげる筋肉を作るためにも重要です。

 思い当たる点はありましたか?その場合、犬が食べないのは「お腹がすいていないから」です。まずは、飼い主様が作ってしまった悪い習慣に気づき、食生活の見直してみましょう。

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