新年にむけて

 新年あけましておめでとうございます。
今年も人と動物が健康に楽しく暮らせるよう、多くのことを勉強していきたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願い致します。
 昨年は9月11日のNYでのテロ事件をきっかけに世界中の多くの人々が、物事の本質について、改めて考えたのではないでしょうか。本当に大切なことは何なのかを。
 たとえば、最近の若い親達は以前と違って、自分の子供には「将来手に職をつけてもらいたい」が圧倒的で、サラリーマンにはなってほしくないという街頭インタビューをテレビで見ました。長引く不景気によるサラリーマンのリストラなど人々の思考は世相に反映されます。そこで、最近「将来の企業化を目指す幼児教室」ができたそうです。教室ではまだ2,3歳の幼児がその日はお買い物の仕方をおもちゃのお金を使って勉強していました。親達はとても満足そうでした。しかし、「集団の中で同じことをやらせる」これはやっている内容が違うだけで普通の学校と全く同じではないでしょうか?母親なり、父親なりが基本的な買い物のやお金の使い方を教え、それに自分なりの工夫、たとえばこうすれば買い忘れがなくお買い物が出来るとか、ここからスタートすれば時間に無駄がないとか....
結果ではなくアプローチの方法こそが応用のきく、将来自分で何かを切り開くことの出来
る大人に成長するのではないでしょうか?
 健康に対するアプローチも同様です。たとえばペットの手作り食について考えてみましょう。手作り食は化学的に分析され、作られたペットフードとは違い毎回同じ栄養素を同じ量摂取することは出来ません。それを補うために基本食を中心に色々な食材をバランスよく摂取することで多くの栄養素をとり入れるという方法をとります。この観点からいくと、最近人間レベルで身体に良いと言われている食材を集め、それをパッキングしてフードとして販売されているフードもあります。使用している食材が安心で、添加物等がないという意味では問題がないと思いますが、同じものを食べつづけるという点では、かえって栄養の偏りや不足、またはアレルギーなどが気になります。
 世の中には多くの情報が錯綜し、人々はその情報をうのみにしがちです。つまり、情報を点でとらえ、面では考えません。その結果、「こんなはずではなかった」ということが起こるのです。大人は判断しそれを実行する能力がありますが、まだ判断力の未熟な子供達や動物はその大人が選んだものを与えられるばかりです。子供や動物を教育することは重要ですがその前に自分が物事を正しく判断できるよう日常からの訓練が必要だと思います。
 昔からいいますよね。「子は親の背中を見て育つ」って。そのとおりだと思います。
そのためには自分の生き方に自身が待てるよう日々精進していく大人でありたいと思っています。
 今年も1年みんなが健康で平和でありますように。

一覧ページへ戻る