手作り食のメリット

 2001年も最後の月となりました。今年は特にNYでのテロが発生してからはなんだかんだで緊張した状態の中、いつもにもまして月日の過ぎるのが早かったような気がします。そしてこのことは、平和に暮らせること、愛するものと生活できることへの感謝の気持ちを再確認させてくれました。
 というわけで、家族や愛犬マメタロウ、そして自分の健康対策にもますます力が入る今日この頃です。
 健康でいるためには、「環境」「運動」「食事」が3大要素なのは言うまでもありませんよね。ただ色々な状況でこれらをコンスタントに生活に取り入れていかなければと思い込むことはかえってストレスの要因となるのでマイナスです。ちょっとした工夫を取り入れていくことが重要です。今回は飼い主ができる犬の健康を調整する食餌への工夫、特に内臓疾患など健康上問題のない場合について考えてみました。
 手作り食の場合、材料を色々と変化させることでその日の体調をはじめとした色々な環境の変化に即した食餌を作ることが出来ます。さらに、嗜好性も抜群!
 嗜好性や目先に変化をつけるには、以前にお話したフレーバーの使い方が有効です。
また、食べ過ぎが原因で草をよく食べたがるときには、洗ったアロエを1cmほどすりおろし、少量の水と蜂蜜、ヨーグルトをこさじ1ほど加えたものを食餌の間に与えると、アロエやヨーグルトの整腸作用により草を食べて胃を刺激し吐くことがなくなりました。あるいは常備している消化酵素を食餌かおやつに混ぜたりしています。
 また、ちょっと下痢ぎみの時、は、基本的には小腸と大腸の両方に働くアシドフィルス菌とビフィダス菌の入ったヨーグルトにやはり蜂蜜をこさじ1/2ほど混ぜてあげるとおさまります。蜂蜜には下痢を止める作用もあります。そのほかには緑茶に含まれているポリフェノールも効果があるようなので、水分の多い下痢をした場合などは水分補給の目的でお茶をさまし蜂蜜を入れたものを飲ませてあげるのも良いでしょう。(もし飲まない場合は鶏肉などをむしったものをほんの少量入れてあげるとそれが食べたいので結果として飲んでくれます)まあ、かるい下痢をしたときは食べさせることより胃腸を休ませることを優先し、十分な水分補給を心がけることが大切です。そして、徐々にチキンスープ、ごはんのみのお粥、いつもの食餌のお粥などというように順をおって糞便や体調を観察しながらいつもの食餌に戻してあげるのといいと思います。
 その他では、気温の変化のある夏や冬、皮膚が痒くなりストレスが増す時期などにはいつもの総合ビタミン、ミネラルのほかにビタミンCのサプリメント補足したりしています。
 逆に便秘ぎみ場合は、水分、食物繊維が不足していないか、またはレバーのように鉄分を多く含有する食品を与えすぎていないかなどを再検討した上で、思い当たるところを修正します。この場合もこさじ1のヨーグルトが効果的です。
 医食同源の考えは犬の手作り食でも同様です。普段からよく触り、よく観察し変化に応じた
 愛情たっぷりの食餌を作ってあげてくださいね。

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