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寺子屋・白兎園

熱射病は救急の病気です
2000年7月25日

 犬の夏に多い緊急な病気"といえばそのナンバーワンが「熱射病」です。暑い季節になり、高温多湿で換気のよくない場所につないでいたり、炎天下や暑い日に運動をさせた、買い物途中車の中にで閉じこめておいたなど、その結果、犬は急激な体温上昇で口を開けハアハアして涎をたくさん出します。特に駐車中の車の中は50度Cを越えることがざらですのでその危険度は非常に高いものです。人間などは暑いと体の表面の皮膚から汗を出して体内の熱を逃がして体温を調節していますが、犬は汗を出す汗腺がほとんど無く、足の裏の肉球のところだけにあります。そこで体温調節は、口を開けて舌を出し、気道や気管内の空気の出し入れによって水分や熱を放散します。暑いとこの気道内の空気の出し入れを非常に早く行います。これは人は水冷式で犬は空冷式の違いで、特に毛足の長い犬や心臓や肺の悪い犬、そして肥満の犬はおバーヒートしやすくなります。
 犬は熱射病になると、舌を出しハアハアする息づかいが非常に早く、鼻の穴を大きく広げ涎を大量に出し、はじめは興奮しているように見えます。時間の経過とともにショック状態になり倒れます。体温はどんどん上昇して42度Cを越える場合があり、命の危険が大きくなります。すなわち熱射病は発見が遅いと助かりません。従って熱射病を疑ったらできるだけ早くの応急処置が必要です。まず体温を下げてあげなければなりません。それにはお風呂場などで犬の体全体に水をかけます。または風呂桶に水を張り犬の全身をつけて氷を入れるのもよいでしょう。水を飲むようならば飲ませてやります。次にあまり体を冷やしすぎると体温が下がりすぎますので、ハアハアが少し落ち着いてきたら水から引き上げ乾いたタオルで拭き、落ち着き具合を見ます。これが飼い主ができる応急手当です。特にふわふわした毛の長い太っている犬は、暑いところでは息をはずませて涎を出して暑さにきわめて弱いことがわかると思います。この暑い季節には、犬の散歩や運動は昼間を避け、留守番をさせるにも暑い部屋に閉じこめることの無いように、そして、くれぐれも駐車するときに車の中に置きざりにしないように。


 

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