|
雑記帳
進化する動物病院(その1)
1998年12月23日
東京育ちの私だが、記憶にある最古の動物病院は昭和28年頃のもので、当時は家畜病院と言われていた。思い出すと大変懐かしく思える。
我が家の犬が、元気がなくなり何も食べなくなったりすると、よく家畜病院につれていったものだ。そのころは家畜病院に犬を連れていくことが、何となく近所の人に変な目で見られるような気がしたので、出来るだけ近所の人には病院に行っていることを言わないようにしていた。そのころはまだ家畜病院の数も少なく、近くのかかりつけの獣医さんが休みであったりすると、遠くまでつれていかなければならなかった。もちろん自家用車など無い時代であったので、具合の悪い犬を連れて歩いて遠くまで行くことは大変であった。
そういえば、犬と一緒に具合の悪い猫をつれていくと、注射をしても犬の治療のおまけで、ただで治療してくれた。今考えるとこれは猫なんぞ、家畜病院に連れていく人がなく、形だけ治療はしてくれたものの、実は病気もほとんどわからなかったのではないかと推測している。
今思えば、人も動物も、まだまだのどかな時代であった。
昭和28年ごろというと、狂犬病がまだ日本に発生している頃で、綱をつけずにうろうろしている犬を見たら、決して駆け出したりせず、追いかけられるようなことのないようにしていた。子供心にも、狂犬病はこわいと思っていた記憶がある。この怖い狂犬病にならないようにと、我が家の犬にも狂犬病ワクチンを年に2回、春と秋に、注射会場や獣医さんに家に往診してもらったりして注射していた。そのころの狂犬病予防注射料は、床屋さんと同じくらいの料金であったと記憶している。なにしろ、犬を飼うには税金を納めなくてはならない時代で、それなりにおもしろい時代であったのかもしれない。

|