» 事務室
 ┣ 株式会社ホズミの理念
 ┣ 5つの使命[5H]と目標
 ┣ 人材育成の方針
 ┗ 動物病院経営

» 動物病院十か条

» バーチャルルーム
 ┣ 雑記帳
 ┣ 寺子屋白兎園
 ┣ アニホスの本箱
 ┗ HYのパシャ!


» 事務部名簿
» アニホスビル建築
» アニホスビルの特徴

 

 

雑記帳

チロちゃん(仮名)のリハビリテーション記録

チロちゃん担当看護師 進藤亜由

 

  チロちゃん
未去勢のオス、当時1歳、チワワ

 チロちゃんはレッグペルテス症で左大腿骨頭切除の手術を行いました。 手術前に半年もの間、左後肢を挙上していたため、筋肉量がおちていしました。手術後も後肢をなかなか使おうとしなかったために、理学療法を行う事になりました。


レッグペルテス症とは・・・

 レッグペルテス症とは大腿骨頭にある血管が傷つき、血液の供給量が不足するため骨頭が壊死してしまう病気です。小型犬や1歳以下の子犬に多くみられ、後肢を痛がり跛行する、挙上するなどの症状がみられます。


手術後1~2週目

  • 跛行グレード:5
  • 筋肉量:0~10%

<リハビリ内容>

  1. 冷却・温熱療法
  2. マッサージ各種
  3. レーザー療法

 手術による浮腫の改善、疼痛緩和のための冷却・温熱療法を行いながら、マッサージやレーザー療法などの軽い刺激を与えて痛みの改善を行いました。患肢に触ることも嫌がるチロちゃん。少しずつ、ゆっくりリハビリを始めていこうね。


手術後3週目で退院

  • 跛行グレード:5
  • 筋肉量:0~10%

 退院後はリハビリテーションに通院してもらうことになりました。 自宅でも、簡単にできるエクササイズや、マッサージを行ってもらうように飼い主さんにアドバイスをしました。そして自宅では、走らせない!ジャンプの禁止!ノーリードの禁止!以上の注意点をしっかり守るようにアドバイスしました。


手術後1~2ヶ月間


  •  
    跛行グレード:5〜4
  • 筋肉量:0~10%
<リハビリ内容>

  1. ジェットバス
  2. レーザー療法
  3. エクササイズ
  4. ストレッチ
  5. マッサージ

 週1~2回リハビリテーションに通院 。患肢を挙上しての生活期間が長かったせいか、手術後もなかなか患肢を使おうとしなかったシロちゃん・・・。 3本肢で歩くのがとても上手。まず患肢を使っても痛くない!という学習から始めることに。バランス訓練の開始と同時に、水中での運動も開始!!クールダウンも忘れずに。


手術後3~5ヶ月間


  •  
    跛行グレード:4〜3
  • 筋肉量:10~40%
<リハビリ内容>

  1. バランス訓練目的にエクササイズを中心のメニューに変更
  2. レーザー療法
  3. (ジェットバス)水泳が苦手、水泳後に尾を追いかけてしまうので、頻度を減らす
  4. マッサージ

 週1回のリハビリテーションの通院。この頃には、4本肢で歩けるようになったチロちゃん。 しかし、患肢に体重をかけてうまく歩く事ができず、筋肉がないままです。患肢とは逆の肢にはりっぱな筋肉ついたのに。次の目標は患肢の筋力UP!エクササイズを頑張らないとね。


術後6ヶ月~現在


  •  
    跛行グレード:3〜0
  • 筋肉量:50~90%
<リハビリ内容>

  1. エクササイズ
  2. レーザー療法
  3. マッサージ
  4. (ジェットバス又はプールにて歩行訓練)

 2週に1回のリハビリテーションの通院。患肢の筋肉量もだいぶ改善し、たくましい姿になったチロちゃん。今後は、頑張ってつけた筋肉を維持するために、定期的に負荷運動を行っていくことにしました。チロちゃんは、今ではすっかりリハビリテーションの達人になりなした。 


2月のチロちゃんのリハビリテーションの1日

<チロちゃん来院>
飼い主さんからちチロちゃんの自宅での様子の確認をします。
・肢を痛がっていないか
・患肢をついて歩いているか
・下痢はしていない
・皮膚に異常はないか
・前回のリハビリテーション後の様子はどうだったか
など、問診を行います。 

<主治医による一般身体検査、患肢の状態のチェック>
正常であれば リハビリテーションへ。また主治医と担当看護師でその日のリハビリテーションの内容の検討をしました。
異常あれば

リハビリテーションの中止
チロちゃんの場合たまに下痢をしてしまうことがあったので、要注意!
*チロちゃんに限らず、体調が悪いときにはリハビリテーションは行えません。

<リハビリテーションスタート>
ジェットバス20分:水中にてストレッチ5分→水泳5分→小休憩→水位を下げて負荷運動1回目(ダンス、歩行)→小休憩→水位を下げて負荷運動2回目


 

 ↓
休憩30分~1時間
 ↓
エクササイズ1:キャップをつけての歩行5~10分→小休憩→キャップをつけての歩行5~10分

 ↓
マッサージ20分
 ↓
エクササイズ2:エアマット上で歩行5~10分→小休憩→エアマット上で歩行5~10分


 

 ↓
レーザー療法:股関節周囲照射15分


 

 ↓
リハビリテーション終了:約2時間のリハビリテーションメニュー
 ↓
お迎え:この日行ったリハビリテーションの内容や、リハビリテーション中のチロちゃんの様子、患肢の状態、今後のリハビリテーションについて飼い主さんとお話をしました。

*跛行グレードとは跛行状態を5段階表記したものです
0:正常な歩行
1:軽度な跛行
2:明瞭な体重耐性の跛行
3:重度な体重耐性の跛行
4:間欠的な体重不耐性の跛行
5:持続的な体重不耐性の跛行
参考:Canine Rehabilitation Physica Therapyより


今後のチロちゃんのリハビリテーションについて

 リハビリテーションを開始してから約1年が経過ました。 チロちゃんの患肢の筋肉量も正常に戻り、経は良好でした。飼い主様のご希望もあり、今後は経過観察ともに、筋肉量の維持を目的にリハビリを続けていく予定です。


当院におけるリハビリテーションについて

 当院では、患者さんの状態に合わせてリハビリテーションプログラムを立てています。 歩行状態、患肢の負重率、筋肉量、痛みの程度、ウエイトコントロールを含め各患者さんの術後のQOL向上、更なる疾病予防を目的に行っています。
 基本的に1ヶ月から6ヶ月を目安に担当獣医師、看護師によってリハビリテーションプログラムを立て通院して頂いています。また、通院が難しい患者さんには、自宅で行える簡単なエクササイズやマッサージの指導を行っています。
 現在、当院で行っているリハビリテーション対象症例として、椎間板ヘルニアをはじめとするさまざまな神経疾患、前十時靭帯断裂、レッグペルテス病(術式による)、骨折、膝蓋骨脱臼、慢性関節炎などの患者さんです。

 以上の疾患を抱えてお困りの方は、ご相談ください。

 

東京都板橋区にある犬と猫を中心に診療・治療している動物病院です。質の高い動物医療を提供できるように努めています。(C) 株式会社 ホズミ ALL RIGHTS RESERVED