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雑記帳

アフリカの大地で感じたこと

2006年2月28日


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 昨年、神渡良平先生(作家)とアメリカのバーモントに行ったが、その後アフリカに行きましょうということでこの1月に実現した。神渡良平先生と歌手のミネハハさんを中心としたケニア、タンザニアの旅であった。

 グレーシャーの残るキリマンジェロの山を眺めながら、また、夜に満点の星を眺め、風を感じながら、いつも贅沢に電気や水を使っていると感じている自分がいた。テレビやラジオなどの情報の無い、ゆったりとした時の流れから、いつもの忙しさとなんと違うことだろう。インターネットやE―メールが必需品である時代ながら、その設備の悪さには一時代前という感じである。

 マサイ族の生活の一部を覗いてみたことで、私には毎日のありあまる贅沢があった。アフリカの動物たちは保護をされるようになってからまだ歴史が浅いせいか、思ったより全体の数が少なく感じたことから、白人社会が求めたものに対しての被害動物たちに頭を下げることができただろうか。朝6時から10時、夜も6時から11時までしか電気が使えない。シャワーは8時以降は水になるような生活が今まであっただろうか。戦後のごたごたの中では停電もあったものの、現在にもそのような生活があることは普段はとても考えられないことであった。アークでの湯たんぽの使用は、子供の頃の懐かしさを思い出し、子供のように湯たんぽを抱えて眠る自分が、自然の中に溶け込んだ子供のような気分になった。


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 日本に電話ができずに旅を続けたことは久しぶりであった。いつもの旅は携帯電話が必需品であったが、今回の旅は始めから携帯電話は使えないと聞いていたので持っていかなかったことは、子供の頃のようにゆったりとした時間が現れた。マサイ族の子供たちは、どこにいても、何かをしていても車が来たことがわかると、駆け足で手を振りながら寄ってきた。白い歯を見せながら思い切り手を振った。このようなことは日本の子供たちにはすっかりなくなっている光景であった。とてもほほえましく感じた。私はケニアにホスター・チャイルドが二人いるが、その子たちもきっと同じようにニコニコして通る車に駆け寄りながら手を振っているのを想像した。

 マサイの店やお土産店では、高いと思う買い物でなければそれ以上値切ることをやめた。この人たちの生活の貧しさから、値段があってないような売り方をしているものと感じて、自分がほしいものであれば、その価値を認め、少しでもこの国の人たちに役立ったと思えるようにした。雨水の溜まりに象の親子が水を飲み休んでいた。象が行ってしまうと、やがてその泥水を汲む人、そして洗濯物と思える衣類を洗う人とさまざまに利用をはじめた。あんな泥水を飲んでいるのだろうか。あんな少ない水溜りと思えるようなところでの洗濯は、川でするものと思っていた認識を塗り替えた。日本という水の豊富な国の人たちにとってはなんと残酷とまで思える光景で胸に痛みを感じた。また、婦人たちや子供たちにカメラを向けるとシャイですぐに隠れてしまった。その動作がなんとも言えない格好であった。


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 アフリカの大地に自分を置いてみて、何もこの人たちにできない自分がいたこと、自分は小さいことなど、自分の情けなさを笑うしかなかった。この大地での生活では、ブランド物のバックや高級車などどうでも良いものと思え、物欲という欲がどこかに行ってしまった。また、「世界の平和は教育にあり」と常日頃から思っているが、子供たちは仕事が多く学校にすべての子供たちが通えるわけではなかった。主人である男性がぶらぶらとして、一夫多妻であり、主婦の女性が忙しく働いていた。家を作る、そして薪を集めるのもすべて女性の仕事であった。仕事の多さや、ライオンのような生活事態の文化は、開発途上国では納得をせざるを得ない文化であった。砂煙を上げて何時間も移動をしながら、日本では砂煙を上げたくても、このような道路は見られなくなった。日本政府が作ったという道路の快適さはすばらしく感じたが、まだまだ援助が足らないことは言うまでもなかった。

 犬猫病院はこのアフリカの大地では必要の無い職業であることに戸惑いを覚えた。いつもアメリカを歩いていても、自分の職業に誇りを覚えていたが、この国の人たちにとっては、意味不明の職業であるように感じた。自分たちの病気すら十分に病院があるわけではないのに、犬、猫の病気をなぜ治療するのかという感じであった。いつも開発途上国を訪ねて思うことだが、自分の贅沢の一部をフォスター・プランを通じてフォスター・チャイルドに分け与えていこうと心に決める旅でもあった。


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 ケニアのナイロビにあるグリーン・ベルト・ムーブメント(GBM)では、常日頃から森が生命の源であり、その大切さと人間社会への重要性を感じ、自分自身が森を作るという経営理念に間違いが無いことが更なる自信となった。GBMでの始めの女性の挨拶に「もったいない」という日本語を世界に広げていることが紹介された。ワンガリ・マータイ様がアフリカ初の女性でノーベル平和賞を受賞し、2005年の2月に日本に来日し、日本語の「もったいない」という言葉を知り、後に国連で「もったいない」を唱和したことは知っていた。この女性は確か農学(獣医学)の博士号を持っていると聞いている。日本人自身が忘れがちな言葉「もったいない」を世界に広げていることに感銘を受け、環境問題と平和に努力されていることに頭が下がらずにはいられなかった。GBMではスタッフによりプロジェクターでのプレゼンテーションと多くの質問を丁寧に紙に書きながら説明をしてくれ。ただし、難しい専門的な英語が現地ツアー通訳では対応できなかった。そこで一緒のツアーに参加していた榊原節子さんが通訳してくださった。突然でしたがすばらしい通訳でした。

 多くのことを感じ、すばらしい知人ができたアフリカの旅に感謝するしだいである。

 

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