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雑記帳

動物病院と森(III)
2004年4月30日

 では、森の神さまはだれかな?神さまは目に見えないものであり、感じるものである。従ってそれは森に漂う”気”であり、いろいろのエネルギーや活力が発せられると、これを神様が信者に発する信号に変えるのである。院長は森の指揮者であり、その指揮具合と、スタッフ皆で一生懸命に奏でる演奏が心地よい“気”を漂わせるのである。

 自然の理に逆らわず、森に住み、その中で森の一員となって真剣に生きていれば自然とエネルギーや活力が生み出され元気そのものである。動物病院の真の唯一の資産というものは、やる気のある従業員と満足したクライアントさんであることを認識し、森を作るように努力している経営者であると思っている。ということは、現在から将来にわたってクライアントさんの要求を満たすこと。建物が古びてもサービスでカバーできるが、サービスの悪さは立派な建物ではカバーできない。サービスはいろいろあるが、人それぞれで、自分が人にしてもらいたいと思うことは何でも相手の人にしてあげること。素晴らしい森であればそこを訪れた人はそこで体験した素晴らしい森の体験話を友達に伝え、次から次へと語り継がれ広がるであろうことが推測できる。森の一本の木だけを見てその木の必要性のあるなしを考えるのではなく、全体の森を見てその木のことも考える必要性がある。森が大きくなると、クライアントさんにとって必要な動物病院の代表者は院長ではない。クライアントさんにサービスと喜びを提供する一人一人の従業員である。そしてさらに心地よい気を感じる癒しのある森なのだ。

 これからの動物病院の役割は、「動物の体の修理工場」から「全てに対しての癒しの環境」へ変化しなくてはならない。動物病院は、機能的な動物医療施設の実現を目指すあまり、ときに「修理工場」となってしまう。修理工場だから、検査をして悪い部分を治して病院から出ていく。しかし、それはあくまでも物理的な動物の体に限った治療で、クライアントさんの心理的な側面まで及んでいない。動物医療水準は上がり、治らなかった病気も治るようになった。しかし、私たちは、クライアントさんの心の側面も考えた環境づくりをしなくてはならない。そこを訪れただけで、クライアントさんの心が明るくなり、動物の病気も半分ぐらい治ってしまうような空間、つまり「癒しの環境」になることが大きな役割である。「癒しの環境」を実現する為には、本当の森を作り実現させることが必要である。そしてクライアントさんと「共に喜べる心」をより磨き上げることである。

 鷹やフクロウが多く住み着いている未来に残す理想の森(動物病院)を目指そう。風が吹き山が荒れれば災害に結びつく。地球温暖化や異常気象の根っこにも森の問題がある。
 未来に残せる森は、成長すること(個人個人や会社)を最も基本的価値として重視し、しかも調和を尊重する自然体で、未来の人のために持てるものを生かすことができる様にすることによって成長する。
 なぜ自然と共生が必要かをしっかりと考え、『地球に優しい動物病院』を目指す森の一員としての誇りと夢や志を託して元気に頑張っている。院長である山村穂積はこの森を少しずつ育て、そして多くの花も咲かせてきた。そして居心地のいい癒しの森として草木や花を育てる良い土壌でありたいと思っている。

—森の経営学 終わりー


 

東京都板橋区にある犬と猫を中心に診療・治療している動物病院です。質の高い動物医療を提供できるように努めています。(C) 株式会社 ホズミ ALL RIGHTS RESERVED