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奈良なぎさ(なら・なぎさ)
プロフィール

1998年 「NEW YORK SCHOOL OF DOG GROOMING」(アメリカ)を卒業。1999年「The British Institute of Homeopathy」(イギリス)の「Nutrition & Herbology」コースを終了。2000年「School of Nutrition Science」(アメリカ)を卒業。同年、アメリカ・カリフォルニア州の「Nutrition Consultants」に登録。現在、当院に動物の栄養指導者として勤務しながら、動物と人間の個体別代謝システムの違いによる効果的な食事方法や、それに伴うライフスタイルなどを「CLAYTON COLLEGE OF NATURAL HEALTH」(アメリカ)の「HOLISTIC NUTRITION」コースを終了。現在、修士課程コースにおいて研究中。日本ペット栄養学会会員。ペット栄養管理士。

 

 

ペット栄養学教室

講師:奈良なぎさ


高齢になったら… 2010.3.31

 我が家の愛犬マメタロウは3月17日で15歳になりました!病気一つせずに、毎日相変わらず3回の散歩を元気にしていますが、やはり様々な老化現象が….そこで、今回は愛犬が高齢になったと感じたら気をつけたい食事についてのお話です。

 そもそも高齢とはいつからか?という質問がよくあります。平均して7歳前後と考えられていますが、食事に関しては、快眠、快便、快食で体重が安定しており、行動や体調に変化がない限り急に変える必要はありません。しかし、徐々に生じる変化を見逃さずに次のようなことに気をつけてみましょう。

①嗜好性を高める
 高齢になると諸機能の低下により、視覚、聴覚や嗅覚などの感覚器の機能にも低下がみられます。嗅覚は最後まで残る器官ですが、それでも臭いを感じにくくなると、食べ物が認識しづらくなり、結果食欲が低下します。よって十分な栄養やエネルギーがとりきれずに体重減少が生じます。適生体重が維持できないと、筋肉量が減り、抵抗力も弱まるため、食事を「温める」「ふやかす」など、臭いを強く感じ、食欲がでる工夫が必要です。最も簡単な方法はぬるま湯でふやかす方法ですが、手作りのスープでふやかしてもOKです。また、卵黄やプレーンヨーグルトなどフード全体にコーティングできるような食品も便利です。与えるときは鼻のそばに近づけないと分からないときがあるので、単に以前のように置いておいても食べないことがあるので、注意をして観察して下さい。

②便秘を防ぐ
 どんなに健康で今までとおりの生活をしていても、筋肉量は10%程度減ってしまいます。そのため、消化器官が食べ物を先へ送りだす運動(蠕動運動)が弱くなります。その結果起こりやすいのが「便秘」です。栄養バランスのとれた消化、吸収の良い食事は年齢に関わらず大切ですが、最近ウンチの出が悪いかなと思ったら、さっとゆでたキャベツやブロッコリーを細かく刻んだものを食事量の1/10くらい加え、水分摂取量を増やしてみてください。おやつも乾いたものよりも水分を含んだ野菜や果物、または少量のゆでたお肉などが良いでしょう。それでも改善されない、ウンチの形状がおかしい状態が続くなどの場合は、一度動物病院で調べてみましょう。

③健康な腸内環境を維持する
 消化、吸収が不十分だとどうしても未消化物が大腸まで行ってしまうため、腸内環境にも乱れが生じ、便秘、下痢、あるいは臭いウンチなどの原因になります。その他にも腸内細菌によって作られるビタミンが十分に作られないことがあります。アシドフィルス菌やビフィズス菌のサプリメントやプレーンヨーグルトをおやつに少量取り入れるなどして腸内環境をサポートしましょう。

④水分摂取を促す
 体内の水分は、脂肪よりも筋肉中に多く貯留できるため、筋肉量が減るとどうしても体内の水分量も減ってしまい、脱水を起こしやくなってしまいます。また、のどの渇きも覚え難くなるため、成分摂取量をチェックして下さい。ドライフードを食べている場合は、1日に必要なエネルギー量(ex. 400ckalなら400ml)が目安です。缶詰の場合は80%、手作り食は70%程度の水分が食事中に含まれているため、最低でもあと20~30%にあたる分を、スープや果物で補ってあげましょう。


 

東京都板橋区にある犬と猫を中心に診療・治療している動物病院です。質の高い動物医療を提供できるように努めています。(C) 株式会社 ホズミ ALL RIGHTS RESERVED