» 医局員名簿
 ┣ 医局獣医師名簿
 ┗ 医局動物看護師名簿

» 研修室
 ┣ 学会誌
 ┣ 各学会・年次大会
 ┣ 小動物専門誌
 ┣ 動臨研カンファレンス
 ┗ 個人・その他

» 院内日誌

» ペット栄養学教室

» パピークラブ

奈良なぎさ(なら・なぎさ)
プロフィール

1998年 「NEW YORK SCHOOL OF DOG GROOMING」(アメリカ)を卒業。1999年「The British Institute of Homeopathy」(イギリス)の「Nutrition & Herbology」コースを終了。2000年「School of Nutrition Science」(アメリカ)を卒業。同年、アメリカ・カリフォルニア州の「Nutrition Consultants」に登録。現在、当院に動物の栄養指導者として勤務しながら、動物と人間の個体別代謝システムの違いによる効果的な食事方法や、それに伴うライフスタイルなどを「CLAYTON COLLEGE OF NATURAL HEALTH」(アメリカ)の「HOLISTIC NUTRITION」コースを終了。現在、修士課程コースにおいて研究中。日本ペット栄養学会会員。ペット栄養管理士。

 

 

ペット栄養学教室

講師:奈良なぎさ


うちのコ食べない!? 2009.1.31

 まだまだ毎日寒い日が続きますね。朝の散歩で凍った川や霜柱を見て「さぶ~」と震えている私を横目に愛犬はいたって元気です。食欲も旺盛で、ごはんを催促して台所が良い。出されればあっという間に平らげて、「次はお昼ね~」とばかりに次々とデイリーワークをこなしていきます。みなさんの愛犬も年間を通して冬が最も体調が安定していませんか?それもそのはず、冬は外気温も湿度も低いため、犬にとっては体温調節が夏よりずっとらくちん!但し、体温を維持するにはいつもより多くのエネルギーが必要となります。よって、冬場は健康ならば食欲旺盛なのが当たりまえ。しかし、「うちのコ食べないから...」とお悩みの飼い主さんが意外と多いのも事実です。一方で食べていないはずのペットはなぜか「肥満気味」?一般的に体重増加は消費エネルギーよりも摂取エネルギーが多い証拠。いったい、この矛盾はどこから来るのでしょうか?

① 主食であるドッグフードは食べないが、別のものは食べている

この場合、フードを食べないペットと、食べないから心配で別の食べ物を与える飼い主のいたちごっこです。飼い主さんは、「食べないから」と思っていますが、実はこのパターンは飼い主さんがペットに学習させてしまった結果なのです。ペットじゃなくたって、おいしいものと普通のものがあったらおいしいものを食べたいですよね。

② おやつを少し与えている

この「少し」が曲者です。たとえば、体重3kgの愛犬に大さじ2杯(約30ml)くらいのアイスクリームをあげたとします。その量を体重60kgの飼い主さんで考えれば、20倍の600mlになります。これは200mlのアイスクリーム3個分!あなたにとっての「少し」はこんなに多いですか!?

③ ドッグフードの給与量は適当である

フードを「ごはん」、混ぜ物を「おかず」のように捕らえている飼い主さんが意外と多くいます。さらに、その配合は「適当」なため、栄養とエネルギーのアンバランスが太りやすい身体を作りをしている結果に!!

④ ペットフードの栄養構成を知らない

ペットフードはそれぞれ、必要な栄養構成が異なるため、必要な給与量も異なっています。フードを切り替えた際、ラベルを読み必要量を比較しないと、以前と同じ量でも多くのエネルギーを与えていることがあります

⑤ タンパク質が低く、炭水化物が多いフードである

肉食であればあるほど、健康を維持するためにはタンパク質の必要量が高まります。またそれは結果として基礎代謝を上げる筋肉作りに貢献します。一方で炭水化物中心に構成されているフードは、余剰エネルギーが生じやすく、せっせと皮下脂肪作りをする結果に!

⑥ 毎日定期的に散歩をしない

フードラベルの示す給与量は、適度な運動をしていることを前提に設定しているため、散歩をしないのにラベルの給与量を与えれば当然体重は増加します。また、定期的な散歩は基礎代謝をあげる筋肉を作るためにも重要です。

 思い当たる点はありましたか?その場合、犬が食べないのは「お腹がすいていないから」です。まずは、飼い主さんが作ってしまった悪い習慣に気づき、食生活の見直してみましょう。

 

東京都板橋区にある犬と猫を中心に診療・治療している動物病院です。質の高い動物医療を提供できるように努めています。(C) 株式会社 ホズミ ALL RIGHTS RESERVED