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奈良なぎさ(なら・なぎさ)
プロフィール

1998年 「NEW YORK SCHOOL OF DOG GROOMING」(アメリカ)を卒業。1999年「The British Institute of Homeopathy」(イギリス)の「Nutrition & Herbology」コースを終了。2000年「School of Nutrition Science」(アメリカ)を卒業。同年、アメリカ・カリフォルニア州の「Nutrition Consultants」に登録。現在、当院に動物の栄養指導者として勤務しながら、動物と人間の個体別代謝システムの違いによる効果的な食事方法や、それに伴うライフスタイルなどを「CLAYTON COLLEGE OF NATURAL HEALTH」(アメリカ)の「HOLISTIC NUTRITION」コースを終了。現在、修士課程コースにおいて研究中。日本ペット栄養学会会員。ペット栄養管理士。

 

 

ペット栄養学教室

講師:奈良なぎさ


ノミにまけない身体づくり! 2004.5.31

 今年もこの季節がやってきました!そう、この梅雨があければあの「ノミ」との戦いが始まります。というのも我が家の愛犬マメタロウは何を隠そう「ノミアレルギー」!ノミにおびえ、ノミに怒り、ノミにストレスを感じるちょっと憂鬱な時期なのです。
 ノミの予防には、愛犬の身体、環境、食餌と多方面からのアプローチが必要です。そして共通テーマは「犬に無害で安全」です。以前はノミが身体につかないようにハーブスプレーを作り、散歩の前にノミがつきそうなところにつける。痒みにはアロエ、ビネガー、ハーブ、ウィラードウォターなどをその都度つける。痒み対応のシャンプーで洗う。脂肪酸およびその他のサプリメントを利用する。家の中ではハーブをたいて掃除機をマメにかける。等など多様な策を練りましたが、それでもノミはマメタロウの小さな身体をちょろちょろと這いながらカップリと噛み付いています。ノミアレルギーはたった1匹のノミでもその唾液により体中がアレルギー反応で赤くなり、痒くなります。眼をさらのようにしてノミを取りますが、敵もさるもの、隠れるのがうまい!! 
 今は優れたノミ予防薬が開発され、多くのノミ問題に悩まされる愛犬を救っています。しかし我が家の場合、おそらく薬品中の何かに反応し、使用することで皮膚が真っ赤になり痒みが増強し、ひどいと脱毛したことがあるので使用をためらうことがあります。さらにシャンプーのたびに薬効が薄らぐため、ノミを100%除去することが出来ません。
 そこで、発想の転換です。「ノミがつきにくい身体」を作れないかと。犬の皮膚は弱アルカリ性ですが、「そのバランスがくずれアルカリにかたより過ぎるとノミがつきやすくなる」ともいわれています。そこで血中のpHバランスを少々酸性方向に戻すことで「本来の自己防衛能力を取り戻そう」というわけです。それには食事中のバランスが重要になります。一般的にフルーツ、野菜、ハーブはpHをアルカリに、蛋白質、特に肉は酸性に、穀類は中性から弱酸性にするとされています。つまり本来動物性蛋白質が主体である食餌を主食としていれば、アルカリには傾きにくいはずです。使用されているたんぱく質源の種類、質や量、または全体の配合バランスなど何か原因があるはずです。また、「肉」でもラム肉などのように脂肪が多く、身体を温める作用のある肉は、すでにアレルギーの炎症が起きている身体にはマイナスの効果です。こんなときは食物アレルギーの心配さえなければ身体の熱をとる作用のある豚肉を選択してみるとよいかもしれません。また、アレルギー症状はカルシウム、その他のミネラル類やビタミン不足、過剰な脂肪、など実に多様な要素が関与してきます。痒みを軽減するにはよく、「脂肪酸」が使用されますが、その脂肪源にアレルギー反応を生じたり、膵臓機能が適応できないなどその他の問題があることもあります。さらに、同じビタミンCでもアスコルビン酸ナトリウムは血液を酸性に、アスコルビン酸カルシウムはアルカリに傾ける傾向があるのでその選択には注意が必要です。ですからまずは、カルシウムが足りないのならば、リンの含有量が多い肉よりも、魚や卵、カッテージチーズを、おやつには季節の果物や野菜を少量取り入れるといったように食材と生活面での工夫を施し、次にサプリメントを選択していくと、その必要量も最小限ですむでしょう。また普段から食事と体調についてメモをとっておくと固体に即した基本食のアレンジがしやすくなりますよ。


 

東京都板橋区にある犬と猫を中心に診療・治療している動物病院です。質の高い動物医療を提供できるように努めています。(C) 株式会社 ホズミ ALL RIGHTS RESERVED