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奈良なぎさ(なら・なぎさ)
プロフィール

1998年 「NEW YORK SCHOOL OF DOG GROOMING」(アメリカ)を卒業。1999年「The British Institute of Homeopathy」(イギリス)の「Nutrition & Herbology」コースを終了。2000年「School of Nutrition Science」(アメリカ)を卒業。同年、アメリカ・カリフォルニア州の「Nutrition Consultants」に登録。現在、当院に動物の栄養指導者として勤務しながら、動物と人間の個体別代謝システムの違いによる効果的な食事方法や、それに伴うライフスタイルなどを「CLAYTON COLLEGE OF NATURAL HEALTH」(アメリカ)の「HOLISTIC NUTRITION」コースを終了。現在、修士課程コースにおいて研究中。日本ペット栄養学会会員。ペット栄養管理士。

 

 

ペット栄養学教室

講師:奈良なぎさ


心の健康 2002.12.31

 新年あけましておめでとうございます。
 時間はずーっと継続しているのに、お正月というのは人生タイムリセットできるようで面白いですよね。私の場合、元日の朝、愛犬マメタロウと冷たくきりりとした外気の中で、確実に春の準備をしている草木を見ていると「よし、今年も頑張るぞ!」みたいな新たなエネルギーが沸いてくるのを感じます。その点、動物はヒトのように時間の経過を頭で考えているわけではないので、常に新鮮な気持ちなのでしょうか?
 今年は、栄養の話題だけにこだわらず、飼い主もペットたちも「楽しく健康」で過ごせるような話題をいろいろな角度からお届けしたいと思っています。なぜなら、健康であることは「楽しく生きている」結果だと思うからです。「健康」とは心身共にバランスの取れた状態のことなので、いくら規則正しく、バランスの取れた食餌をしていてもネガティブな考え方で、常にストレスを抱えているようでは「健康」とはいえませんよね。
「ストレス」には主に感情が原因の内面性のものと環境が原因の外因的なものがあります。環境ストレスはある程度眼に見えるため、それを除去したり、形を変えることでそのストレスを軽減することが可能です。しかし、内面的ストレスは見えない分厄介です。これを対処するには「気づく」ことが重要です。
ヒトの場合、ストレスに気づき、それを発散してストレスから受ける心身のダメージを軽減させることが出来ます。しかし、ペットたちのストレスはどうでしょうか? 
ストレスには色々な種類やレベルがあると思いますが、私は彼らが一番大きく感じるストレスは飼い主の精神状態ではないかと思うのです。なぜなら彼には「心を読む能力」があるように思えるからです。飼い主が明るくポジティブな場合と暗くネガティブな場合では、当然ペットとの接し方にもその特徴が現れてきます。一家で母親がいつも元気で笑っているのがどれだけ家族の心の支えになるか思い出してみてください。
家族やペットの健康を願い、あれこれとしてあげることも大切ですが、まずは自分の心のケア−が重要です。不健康な飼い主の心は、その接し方ばかりではなく感情を表す声のトーンにもよく現れ、ペットたちに伝わります。安定した心で話しかけ、彼らの心の健康にも気づかってあげましょう。心の健康は、表情や筋肉の緊張、そして眼に良く現れていると思います。
マッサージは身体の緊張をとり、心の安定をもたらすのに良い方法で有ると共に、コミュニケーションを深めながら健康チェックできるので一度やってあげてみてください。
また、栄養面からは、ストレスと拮抗するサプリメントとしてビタミンCがあります。
ある研究では、ビタミンCを取っていた動物のストレスホルモンの分泌量はとらない場合の約1/3だったそうです。犬や猫はビタミンCを体内合成できるので、サプリメントは必要ないといわれていますが、ストレスが非常に高い場合、たとえば気温が極度に高かったり低かったり、術後などは回復力をアップすると考えられます。そして何より心の栄養はよく「笑う」ことではないでしょうか? 楽しく健康な一年でありますように!


 

東京都板橋区にある犬と猫を中心に診療・治療している動物病院です。質の高い動物医療を提供できるように努めています。(C) 株式会社 ホズミ ALL RIGHTS RESERVED