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奈良なぎさ(なら・なぎさ)
プロフィール

1998年 「NEW YORK SCHOOL OF DOG GROOMING」(アメリカ)を卒業。1999年「The British Institute of Homeopathy」(イギリス)の「Nutrition & Herbology」コースを終了。2000年「School of Nutrition Science」(アメリカ)を卒業。同年、アメリカ・カリフォルニア州の「Nutrition Consultants」に登録。現在、当院に動物の栄養指導者として勤務しながら、動物と人間の個体別代謝システムの違いによる効果的な食事方法や、それに伴うライフスタイルなどを「CLAYTON COLLEGE OF NATURAL HEALTH」(アメリカ)の「HOLISTIC NUTRITION」コースを終了。現在、修士課程コースにおいて研究中。日本ペット栄養学会会員。ペット栄養管理士。

 

 

ペット栄養学教室

講師:奈良なぎさ


添加物は味方か敵か? 2002.10.31

 秋らしいさわやかな風を感じながら愛犬と散歩をするのは気持ちがいいですよね。愛犬がにおいを嗅ぐ下のほうを一緒に見ていると、普段発見できないような季節の移り変わりが観察できるのが楽しい今日この頃です。
ところで、最近雑誌の取材をはじめ、犬を飼っていらっしゃるオーナーの方々から「ペットフードの添加物ってどうなんでしょうか?」という質問をよく受けます。以前にもこのことについて触れましたが今日は少し違う観点から「添加物」のことを考えてみたいと思います。
私自身、食生活の素材はやはり出来るだけ食品添加物のないものを選ぶように気をつけています。しかしそれは食べる頻度の高い食材についてで、時々しか食べないようなものはあまり気にしません。そういうものは「食べたい」から食べるわけで、我慢することがかえってストレスになるからです。だたし毎日食べるものによって身体は作られるので、毎日摂取する食材には気を配ります。その結果健康体であれば、体内解毒作用により多少の添加物等は、アレルギーなどの問題が無い限り大丈夫です。あるホームページに一般野菜と有機野菜の残留農薬濃度を比較したものがあり、結果は「数字的にほとんど変わりません。それなのに高い値段の野菜をあえて選ぶのはどうでしょうか?」というコメントがありました。実際、野菜、特にくだものは完全に無農薬では実らないため、農薬の散布回数や種類を変えて工夫をしているのが実際のようです。それでもそちらを選ぶのは、やはり食べてみて「おいしい」からです。甘く、野菜そのものの味がするように私は感じます。ただし、問題はやはりあしが速いことです。たとえば「りんご」は有機栽培のものでは購入時=食べごろといった感じですが、一般のものは結構日もちますよね。そうすると食べきれなかったりした場合に「もう少し日持ちすればいいのに」などと思ってしまうのです。また、あまり値段が高すぎるのも考え物です。そう、人間とは欲の高い生物で、「身体によく、値段も手ごろで、ある程度日持ちがして、おいしいもの」が欲しいわけです。これを実現するにはやはり多少の農薬や添加物は仕方ありません。もちろん基準をクリアした種類や濃度であることは言うまでもありません。
 このことがペットフードにもいえるのではないかと思うのです。さらにペットフードの場合オーナ−のライフスタイルが大きく影響してきます。「自分はオーナーとしてどのくらいの時間とお金がさけるのか?」このこともいとしい愛犬と生活を共にするに当り非常に重要なことです。「たまに自分はなんでも我慢するからこの子には何でも買ってあげる」という若い女性や、「犬なんだからおなかがいっぱいになればいいんだ」という両極端な方もいらっしゃいますが、物事すべては「バランス」が大切です。飼い主も愛犬も、そして家族全体が自分たちの出来る範囲内においてバランスよく、健康で幸せなのが一番だと思いませんか? 何事も無理は禁物、自分だけではなく、愛犬だけではなく、全体を見て決定するのが望ましく思えます。そう考えると、いままで「100%敵だ!」と思い込んでいた添加物は、時として味方なんだと考えられますよね。ただ、「味方」の種類というのは個体差があるものです。自分に、あるいは愛犬の健康が受け入れられる味方と、やっぱり敵の添加物を知っておくことが添加物と上手に付き合っていくポイントだと思いますよ。


 

東京都板橋区にある犬と猫を中心に診療・治療している動物病院です。質の高い動物医療を提供できるように努めています。(C) 株式会社 ホズミ ALL RIGHTS RESERVED