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奈良なぎさ(なら・なぎさ)
プロフィール

1998年 「NEW YORK SCHOOL OF DOG GROOMING」(アメリカ)を卒業。1999年「The British Institute of Homeopathy」(イギリス)の「Nutrition & Herbology」コースを終了。2000年「School of Nutrition Science」(アメリカ)を卒業。同年、アメリカ・カリフォルニア州の「Nutrition Consultants」に登録。現在、当院に動物の栄養指導者として勤務しながら、動物と人間の個体別代謝システムの違いによる効果的な食事方法や、それに伴うライフスタイルなどを「CLAYTON COLLEGE OF NATURAL HEALTH」(アメリカ)の「HOLISTIC NUTRITION」コースを終了。現在、修士課程コースにおいて研究中。日本ペット栄養学会会員。ペット栄養管理士。

 

 

ペット栄養学教室

講師:奈良なぎさ


夏ばてと水分補給 2002.8.29

 空を見ればいわし雲、日が暮れるのもいつのまにか早まり、蒸し暑いと思っていても吹く風邪はどことなくさわやかになりました。よかった〜。
 今回は、今年の夏食欲が減退した我が家の愛犬マメタロウを例に「正しい夏ばて防止法」を水分摂取の面から考えてみたいと思います。
 今年の夏、マメタロウは珍しく食欲減退。いつもはまってましたとばかり食べる朝食にも素通り。好きな物をトッピングしてあげてもやはり食は進みませんでした。散歩に出ればやたらに草を食べたがる。きっと胃もたれを起こしているのではと心配した母は、水分だけでも取らせなければと、アロエを摩り下ろしたものにリンゴ、ヨーグルト、ささみ、そして栄養サプリメント各少々を水で薄めたものを与えていました。たしかにこれを食べると昼頃には朝食べなかったご飯をペロリと食べているようでした。こんな日が何日か続いたのですが一向にマメタロウの朝食拒否は続き、こちらも食材を色々変えてみたりしましたが効果はありませんでした。
 そしてあるときにこの補助食の「水分」について考えてみました。それは「水が胃酸を薄め、かえって消化不良を起こしているのではないか」ということです。つまり嗜好性を良くしようと肉を入れたの逆効果だったのかもしれません。肉の消化は胃酸濃度が低いと消化が十分に出来ないからです。そうだとすれば散歩の時草を食べていたのもうなずけます。
 さらに水は、体内で様々な作用をし、生体を維持していくために必須です。一方、体内の「水」にはナトリウムやカリウムなどの栄養素が含まれ、細胞内外を行き来し、体内環境を保っています。ということは、身体には「生体維持ための水」と「栄養を与える水」が必要だということです。
 では、今回のマメタロウの場合どうしたらよかったのでしょうか?まず体力の低下を防ぐ、または回復させるために、チキンや野菜で作ったアミノ酸スープを朝食に。さらに胃腸の状態を整えるために、アロエ、ヨーグルト、総合ビタミン、そこに蜂蜜と水少々を加えたおやつ。水は常に用意しておき自分で必要なときに飲めばいいと思います。そして
様子を見ながらいつもより少量の食餌を与える。快適な環境や適度な運動は言うまでもありません。もちろん気候が過ごしやすくなったこともありますが、マメタロウはこのパターンで、すっかり体調が戻り、朝食も喜んで食べるようになりました。
 また冷たい飲みものや食べ物は消化機能を低下させるので、果物のような「水分を含んだ食べもの」とスープのような「栄養を含んだ水」で水分摂取をするのが望ましいでしょう。


 

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