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奈良なぎさ(なら・なぎさ)
プロフィール

1998年 「NEW YORK SCHOOL OF DOG GROOMING」(アメリカ)を卒業。1999年「The British Institute of Homeopathy」(イギリス)の「Nutrition & Herbology」コースを終了。2000年「School of Nutrition Science」(アメリカ)を卒業。同年、アメリカ・カリフォルニア州の「Nutrition Consultants」に登録。現在、当院に動物の栄養指導者として勤務しながら、動物と人間の個体別代謝システムの違いによる効果的な食事方法や、それに伴うライフスタイルなどを「CLAYTON COLLEGE OF NATURAL HEALTH」(アメリカ)の「HOLISTIC NUTRITION」コースを終了。現在、修士課程コースにおいて研究中。日本ペット栄養学会会員。ペット栄養管理士。

 

 

ペット栄養学教室

講師:奈良なぎさ


手作り食とウンチ 2002.3.18

 早いもので我が家の愛犬マメタロウも3月12日で7歳になりました。今ではあうんの呼吸で相当お互いの要求が理解できるようになりました。共通言語が違うのでお互い必死に相手が何を求めているのか理解しようとしていますが、もし同じ言葉を話していたら結構口やかましい男(マメタロウは♂です)のようで怖い!
 7歳といえばそろそろ犬では高齢の部類です。いままでよりさらに健康管理に気をつける段階にきました。普段から耳のにおい、歯石の状態、目やにの色と量、鼻の濡れ具合、皮膚の状態、パッドの裏や肛門まわりなどブラッシングや遊びをしながら毎日観察を欠かしません。その中でも特に気をつけているのが食欲とウンチのにおいや質です。口に入る前と、出たときを飼い主は観察することが出来ますが体の中でいったい何が起こっているのかは分かりません。さらに犬の消化システムは腸の長さなどの問題から人間と必ず同じではないので自分が平気だからこの子も大丈夫というわけにもいきません。
でもご安心下さい。ウンチがあなたに体の中で何がおきたかを結構教えてくれているんですよ。ウンチを臭いとか汚いとか思ってぽいと捨ててしまう前に、ほんの少しでいいから観察して変化を調べてみてください。
 たとえば、ウンチの中に食べ物の塊が見つかった場合は、その食べ物を消化できない証拠です。その食材を取り除くか、すりつぶすなどして消化吸収を促してあげましょう。また、ウンチが妙にテカテカと光っていたりする場合には、食餌の中に脂肪分(特に植物油)が多すぎて吸収されていない証拠です。量を減らしてください。また、ウンチがいつもより臭いなどと感じたときには、何を食べさせたかよく思い出して下さい。動物性蛋白質(肉など)が多すぎて、未消化物が大腸まできて、発酵している証拠です。こんなときはウンチが臭いのはさることながら、おならもにおいが強くなることがあります。食餌のバランスを見直してみてください。ウンチの中に血液が混ざっていたりする場合は、鮮血ならば肛門近くや直腸付近で、また赤黒い場合は胃や腸に何か問題があって出血している場合があるので動物病院での検査をお勧めします。
 またいつもよりウンチが柔らかかったり、多少下痢っぽいの場合は、食餌中に野菜や植物油が多く入りすぎています。量を調節し、次のウンチを見てください。一般的にどろどろとした下痢は内臓疾患や寄生虫などの問題が絡んでいる場合があるので、下痢のウンチをもって動物病院へ行くのが無難です。いつも食べていない新しい食材をいきなりたくさん加えても消化しきれずに下痢をしたりします。新しいものは必ず少しずつあげましょう。
 逆にウンチをみたくても見られない便秘の場合は、チキンスープなど作り水分を十分に与え、いつもの食餌に生の野菜を少々多めに入れてあげると出やすくなるようです。普段からヨーグルトをこさじ1ほどおやつに与えるなどして腸内細菌のバランスを整えてあげましょう。
 また、人間の場合は、最初は硬い便なのに後から出てくるものは柔便の場合、ストレスが関与しているそうです。もしかしたら犬の場合も散歩が少ないなど何かストレス的要因と関係しているのかもしれません。ウンチは出来るだけ毎日同じ時間にさせることで、排泄のリズムができます。我慢させたりすると体内にガスがたまったり、便秘の原因になるのできちんと決まった時間の排便の習慣をつけてあげるのも必要だと思います。
 ウンチと相談しながらの食餌や健康管理を新しい習慣にしてくださいね。


 

東京都板橋区にある犬と猫を中心に診療・治療している動物病院です。質の高い動物医療を提供できるように努めています。(C) 株式会社 ホズミ ALL RIGHTS RESERVED