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奈良なぎさ(なら・なぎさ)
プロフィール

1998年 「NEW YORK SCHOOL OF DOG GROOMING」(アメリカ)を卒業。1999年「The British Institute of Homeopathy」(イギリス)の「Nutrition & Herbology」コースを終了。2000年「School of Nutrition Science」(アメリカ)を卒業。同年、アメリカ・カリフォルニア州の「Nutrition Consultants」に登録。現在、当院に動物の栄養指導者として勤務しながら、動物と人間の個体別代謝システムの違いによる効果的な食事方法や、それに伴うライフスタイルなどを「CLAYTON COLLEGE OF NATURAL HEALTH」(アメリカ)の「HOLISTIC NUTRITION」コースを終了。現在、修士課程コースにおいて研究中。日本ペット栄養学会会員。ペット栄養管理士。

 

 

ペット栄養学教室

講師:奈良なぎさ


手作りごはんのポイント 2002.2.26

 近年、犬の飼い主の方で手作りご飯に興味をもたれる方が増えました。そこに至った理由は様々だと思いますが、「喜んで食べてくれる食事を作りたい」という気持ちは皆共通ではないでしょうか。
 そこで今回は手作り食の基本となる4つのコンセプトについてお話したいと思います。
まず最初は、「健康を維持する食餌である」ということです。我々人間の場合、多くの人は健康を維持するというよりは、食事を楽しむという意識で毎日食べていますよね。いいかえれば食べたいものを食べてしまっているわけです。それでもなんとか健康が維持できているのは人間は「雑食」だからです。犬も一応雑食動物の類ですが、人間に比較したら明らかに肉食動物です。また、代謝システムの違いがあるため、必要な栄養素が違うことはみなさんもすでにご存知と思います。つまり、人間が美味しいと思う食材を選ぶのではなく「犬の健康を維持するために重要な食材」を選ぶことが重要だということです。
 食材を選んだら次は「調理の仕方」です。現在は「生食」が流行していますが、バクテリアや寄生虫の問題を考えると、特に湿度の高い日本では心配があります。ですから栄養素の損失が最小限になるような方法での調理が必要です。無農薬の野菜で葉の柔らかいものは生のまま、繊維が多いものはさっと熱湯に通すか、蒸す。肉は赤いところがなくなる程度にゆでる、または蒸す。といったようなものです。
 しかし、現在の自然環境を考えると、食材そのものにすでに栄養が不充分であったりするため、「栄養補助食品の利用」が望ましいでしょう。人口フレーバーや着色料、保存料などを使用していないパウダータイプの総合ビタミン、ミネラルが良いと思います。パウダータイプは量を状況に応じて調整できるからです。また、酵素のサプリメントも一つ持っていると単なる消化不良や、胸焼けをしている状態の時に便利です。加齢とともに酵素の量は減るので8歳齢頃からは食餌に添加していっても良いでしょう。ただし、サプリメントはあくまでも補助食品であり、それが主食になるものではありません。また、身体に良いからといって何種類ものサプリメントを同時にあたるのはかえって肝臓などに負担をかける結果となりえるので注意してください。
 「最後に食べる量」の決定です。どのくらいあげたらいいのかは飼い主ならば誰でも悩むところです。特に手作りご飯の場合はわかりにくいかもしれません。大切なのは「量」よりも「エネルギー量」つまり、その食餌が何カロリーあるかです。ですから各食材がもつエネルギー量の把握が重要です。またそれは環境、運動量、季節や温度、年齢などによって変化するものです。基準になるエネルギー量を把握したら、あとは体調を見ながら臨機応変に調節してください。たとえば、自分が具合の悪いときを想像してみてください。油っぽい食べ物はもってのほかだし、量も沢山食べられませんよね。そんな時一番大切なのは水分補給です。こんなふうに状況把握が重要です。
 この4つのポイント、実はあなたの健康にも重要なことですよ。


 

東京都板橋区にある犬と猫を中心に診療・治療している動物病院です。質の高い動物医療を提供できるように努めています。(C) 株式会社 ホズミ ALL RIGHTS RESERVED