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奈良なぎさ(なら・なぎさ)
プロフィール

1998年 「NEW YORK SCHOOL OF DOG GROOMING」(アメリカ)を卒業。1999年「The British Institute of Homeopathy」(イギリス)の「Nutrition & Herbology」コースを終了。2000年「School of Nutrition Science」(アメリカ)を卒業。同年、アメリカ・カリフォルニア州の「Nutrition Consultants」に登録。現在、当院に動物の栄養指導者として勤務しながら、動物と人間の個体別代謝システムの違いによる効果的な食事方法や、それに伴うライフスタイルなどを「CLAYTON COLLEGE OF NATURAL HEALTH」(アメリカ)の「HOLISTIC NUTRITION」コースを終了。現在、修士課程コースにおいて研究中。日本ペット栄養学会会員。ペット栄養管理士。

 

 

ペット栄養学教室

講師:奈良なぎさ


肥満と手作り食 2002.1.29

 最近犬の肥満がよく話題に上がります。そして人間の子供にも肥満が増加しています。
肥満の原因としては食事内容、運動量、環境や遺伝など多々の要素がありますが、いずれにせよ心臓疾患や若年性の糖尿病など病気の原因になることがあります。
 自分の子が「減量」しなければいけない状態になったとき、親や飼い主はまず「本当にこの子は食いしん坊だからねぇー」などと肥満になった本人(犬)に対して眼を向けます。たしかに、肥満になる子たちは「食べることが大好き」で、「大食い」と「早喰い」両方の要素をもっていることが多いようです。「でも、食べたらその分消費すればいいでしょう」と、一般的には考えますが、ここでちょっと考えてみてください。
 子供や犬は親や飼い主に管理されている立場で、なおかつあまいあまい汁の方へ流されがちな傾向があります。まして自分の意志で嫌いなことを率先してやる強い意志はまだ培われていません。それが動物ならなおさらのことです。そう、つまり、子供や犬の肥満は本人(犬)ではなく、親や飼い主の減量に対する正しい知識と持続的な努力こそが重要なかぎを握っているのです。
 そこで、今回は犬の減量食について考えてみましょう。
 ドッグフードを与えている場合は、単純に給餌量を減らして、1日の摂取エネルギー量をコントロールすることになります。しかし、この場合フード自体の量が減るため、そうでなくても食いしん坊な子は余計必死な思い出ガツガツと食べてしまうのではないでしょうか。それを避けるには犬用の減量食を使用するのが好ましいと考えられます。減量用フードは必要摂取カロリーを下げ、必要栄養を摂取できるように設定されているからです。但し,脂肪分を低くしてあるので嗜好性が良いとは言えません。また、成長期の子犬だったりした場合栄養濃度を下げること自体に問題が出てきます。 
 その点、手作り食は乾燥させていない分、見た眼にも量が多く、また、胃に入って少ししてから満腹感を感じるドライフードよりは、食餌をしながら満足感を味わえるようなきがします。さらに、(1)各食品群から同じような栄養内容で、低脂肪の食材を選ぶ(2)野菜を多めに入れ、見た目を増量しながら食物繊維の働きで腹持ちを良くさせる。(3)各個体の嗜好に合わせ調合できる。などが可能です。加熱などにより不足しがちな栄養素はおやつに少量のヨーグルトと一緒にサプリメントを加えたりすれば問題はないと思われます。
 そして、減量では、ドライフードにせよ手作り食にせよ、1日分の食餌を3~4回に分けて給餌すると消化も良く、また、食いしん坊な子達もいつでも食餌が得られる安心感からガツガツと食べる習慣が減るかも知れません。
 親や飼い主の減量は「本人の意志」、愛犬やかわいい我が子の減量は「飼い主や親の意思」が重要であることをお忘れなく!!


 

東京都板橋区にある犬と猫を中心に診療・治療している動物病院です。質の高い動物医療を提供できるように努めています。(C) 株式会社 ホズミ ALL RIGHTS RESERVED