院内日誌
水頭症
院長 山村穂積(1997年1月26日)
水頭症は時々見られる疾患ですが、成長と共に症状の出てくるタイプと生まれたときからわかるようなタイプとがあります。今回は、ミニチュアダックスフンドで生まれたときからわかるような水頭症。なんとか3カ月に育ちましたが、症状が重くなる一方です。そこでなんとかならないかとの挑戦が始まりました。 この水頭症とは、脳室内に脳せき髄液がたまり、その結果、脳組織が圧迫され、いろいろの障害が出ます。今回も、意識障害、起立不能で不全麻痺、眼球振とうなどを始めとする運動障害が起こっています。当病院では手のうちようがなく、日本大学動物病院と共同で研究を始めました。衛生学研究室の酒井教授に遺伝子を取り出してもらい、外科学研究室の田中教授と共同で、原因追及および治療が出来るかの検討をしています。FCRというレントゲン、超音波での脳室液の流れ、MRIによる脳の状態など、最新の医療機器で原因追及をすすめています。これらの検査結果で、このダックスフンドは長く生きることが出来ないことが非常に残念です。 これからもまだまだこの病気に対して長い研究を続けていかなくてはなりませんが、めげずに何年かかってもなんとかできるようになるまでがんばっていきたいと考えています。でも気が遠くなりそうです。