院内日誌
犬踏んじゃった
院長 山村穂積(1996年11月19日)
“猫踏んじゃった”なんていうのどかな音楽ならいいのですが、本当に犬を踏んじゃった話。 人間の足の周りにまとわりついて遊ぶのが好きな生後75日の子犬がいました。家族はいつも踏まないように気をつけていました。その日も台所で夕飯の支度をしているときに、子犬が足の周りにまとわりついていたので、主婦もいつもと同じように子犬を踏まないよう気をつけて夕飯の支度をしていました。忙しく立ち働いているとき、主婦は子犬が足の周りにいないことを確認して後ろに下がったのですが、突然に子犬はまとわりつきました。あわててよけたのですが、キャンという声がして子犬はその場に倒れました。本人もよろけましたがそれどころではなく、すぐに子犬を抱き上げましたが、ぴくりとも動きません。 その子犬はこのような状態で病院に運び込まれてきました。診察したところ極度のショック状態で、すぐに血管の確保と酸素吸入を施し、心臓の確認。瞳孔縮小、意識なし。頭部がぶよぶよしており、頭蓋骨陥没骨折の疑いがありました。そこで治療をしながらレントゲン検査。結果は、頭蓋骨亀裂骨折。その部位より多量の皮下出血あり。病院あげての全力投球の治療開始。今晩持ちこたえてくれればなんとかなるかもしれない。 踏んでしまった主婦の気持ちを考えれば、何ともいえない気持ちです。かわいい盛りで、つい甘やかす行為がこのような結果になってしまったのですから。踏んでしまった主婦は、きっと今夜は眠れないのでは無いでしょうか。 なんとか治さねば。