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院内日誌

犬のチョコレート中毒

矢田乃路子(2002年1月29日)

 皆さん、チョコレート中毒って聞いたことがありますか?お菓子のチョコレートは甘いので、ワンちゃんたちは好んで飛びつくでしょうが、食べる量を間違えれば、死んでしまうこともあるのです。
生後まだ1歳未満のコーギーのラビちゃんは、嘔吐で来院されました。お話を伺うと、異物を飲み込んだ可能性はなく、食餌もいつものフードを与えていたとのことでした。しかし、よくよくお話を伺っていると、その日飼い主さんの食べ残したチョコレートを食べてから嘔吐が始まったことがわかったのです。
 チョコレート中毒とは、中に含まれるテオブロミンやカフェインという成分によって起こります。その含有量は、ホワイトチョコレート、ミルクチョコレート、ブラックチョコレートの順に多くなります。症状は、食べた量によって異なりますが、嘔吐や下痢といった消化器症状、発熱、興奮、不安、不整脈や痙攣などがあります。治療は、食べてすぐであれば、吐かせる処置を行います。しかし、食べてから時間が経って症状がでていたら、活性炭の経口投与や点滴、また発作や不整脈が出ていたらそれらに対しての治療が必要となります。
 ラビちゃんの場合は、嘔吐と興奮がみられただけで痙攣等重篤な症状はありませんでしたので、一晩入院して吐き気止めの処置と点滴をしてその後、何事もなかったように元気に退院していきました。本人は甘くておいしいものを食べてさぞ満足だったと思いますが、飼い主さんはとても心配していました。
 アメリカでは、祭日にチョコレート中毒の発生が多いそうです(パーティが多いからでしょうか?)が、日本でも、2月14日のバレンタインデーなど、たくさんチョコレートを食べる機会があると思いますので、飼い主の皆さん、御注意を!!


 

東京都板橋区にある犬と猫を中心に診療・治療している動物病院です。質の高い動物医療を提供できるように努めています。(C) 株式会社 ホズミ ALL RIGHTS RESERVED